Vol. 12 ロンドン塔
ロンドン塔(イギリス、ロンドン)
The Tower of London, London, England
ロンドン塔は、1066年にイングランドを征服したウィリアム1世が1078年にロンドンを外敵から護るために要塞の建設を命じ、本体は約20年で完成しました。その後、城壁の周囲の濠が造られました。長い歴史の間に国王が居住する宮殿としても使われ、身分の高い政治犯を幽閉、処刑する監獄としても使われました。最後にロンドン塔に週間されたのは、ナチス・ドイツの高官ルドルフ・ヘスです。
ロンドン塔はジェームズ1世(1602-1625)の時代まで英国王室の宮殿として使われました。それだけでなく、武器の保管庫、王立造幣局、公文書館、王立天文台、そして、13世紀から1834年まで王立動物園(その後、ロンドン動物園)でもありました。
現在も英国王室が使用している宮殿ですが、ロンドン観光の目玉になるほど観光客も多く、内部にある建物の幾つかは、英国王室の歴史的にも貴重なジュエリーなどの展示物を陳列しており、見学できるようになっています。その中には「ブラックプリンスのルビー」(レッド・スピネル)、コイヌール・ダイヤモンド、カリナン・ダイヤモンドなどがあります。
1988年にはユネスコ世界文化遺産に登録されました。