Vol. 22 ローゼンボルグ城
ローゼンボルグ城(デンマーク、コペンハーゲン)
Rosenborg Castle (Copenhagen, Denmark)
1606年、デンマーク国王、クリスチャン4世(1577-1648)がコペンハーゲン郊外の公園に夏の宮殿として建てたのがローゼンボルグ城です。ここは次第に王室の所蔵品の博物館へとなっていきました。
フレデリック3世(1609-1670)の時代には、王室の個人的な宝物が収集されはじめました。クリスチャン5世(1646-1699)の時代には、王位を表す宝物(レガリア)と衣装のコレクションが追加されました。その後、武器、陶磁器、ガラス、銀器、鉱物などのコレクションが追加されました。コインとメダルのコレクションは1783年に設置されました。
衣装のコレクションはクリスチャン4世がキルバーガー・ハイデの海戦で着ていた血のついた服を保存したいと願ったことから始まりました。その後、戴冠式、結婚式などの衣装が追加されました。
クリスチャン6世(1699-1746)の王妃、ソフィー・マグダレーンは、この王室の所有するジュエリーが数少ないことから、王室のジュエリーコレクションを以後統治する女王が使えるようにと遺言を残しました。彼女のジュエリーはその後の寄贈品とともに、国の行事等に現在も使われています。