Vol.28 ソアレス・ドス・レイス美術館
ソアレス・ドス・レイス美術館(ポルトガル、ポルト)
古都ポルトにあるこの美術館は、元の宮殿を改装したもので、小規模ですがポルトが誇る文物を展示しています。ジュエリーは2階の一室に集中していますが、ローマ以前のものと、17世紀以降の西欧の一国としてのポルトガル王国で作られたものとに大きく分かれます。
エナメルを多用し、真珠を用いたジュエリーは東洋との関連をうかがわせます。なかでも、18世紀後半にポルトガルで作られたストマッカー・ブローチは一見に値するもので、とても大きいのですが、中央部で縦方向にくの字上に折れているつくりで、ストマッカーとしては珍しいものです。ジュエリー以外では、桃山時代の日本から渡来した南蛮図屏風や螺鈿を施した日本の家具などもあります。
2015-03-12 23:25
宝石のある博物館
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