プラチナ
プラチナは宝飾品だけでなく産業分野にも活用されています!
稀少価値が高く、重厚感あふれる美しい輝きを放つプラチナは宝飾品として高く評価されており、人気の貴金属です。
プラチナの元素記号はPtで密度は21.45、熱や酸にも強く、摂氏1768度と極めて高い融点を持っています。硬度は4.5ですのでダイヤモンドの10に比べれば、それほど硬い金属ではありません。 それでも、密度が高く重厚で高級感があり、金属としての純度が高いので肌にやさしく、アレルギーも起こしにくいです。生産量はゴールドの30分の1以下と極端に少なく宝飾品の素材としては最も高価です。
プラチナが産出される地域は世界のごく一部に限られ、主に南アフリカとロシア、カナダやジンバブエ、南米でわずかに産出されるだけです。宝飾品として一年間に加工される量も、ゴールドの2,700トンに対し、プラチナはわずか88トン。しかも、たった3グラムのプラチナのために、8週間の日数と約1トンの原鉱石が必要となります。
純粋性、希少性、永遠性がありますが、プラチナのもう一つの大きな特性として、展延性があります。プラチナは強度とともに粘り気があり、わずか1グラムで2キロメートルに引き伸ばすことができます。宝石職人たちはこの特性に着目し、他の貴金属では不可能だった繊細な細工を可能にしました。
プラチナは宝飾品だけでなく、産業分野にも幅広く活用され、約55%が工業用として利用されています。その分野は科学、コンピュータ、医療、バイオ等と多岐にわたっています。 低アレルギー性なので医療分野にも活用され、ペースメーカーにもプラチナが使われています。プラチナは人命を救う手助けもしています。
プラチナの日本国内での用途は、宝飾品と自動車触媒が大きな割合を占めています。プラチナの宝飾品としての需要は、1900年から1999年まで日本が世界1位でした。日本人はプラチナの宝飾品が大好きなのですね。
プラチナの品位(純度)は千分率で表示されます。「Pt」と記され、例えば「Pt 1000」とか「Pt 900」のように表します。プラチナの純度はプラチナ100%でしたら「Pt 1000」と示し、「Pt 900」はプラチナが90%であることを示しています。
プラチナの記号ですが、「PP」というプラチナめっきを示す記号もあるので、プラチナといっても注意が必要です。また昔のプラチナには「Pm」という刻印も使われていたようですが、現在ではプラチナにこの記号は使われていないようです。