Vol. 14 ケネス・ジェイ・レーン
セレブ御用達のファッションジュエリーデザイナー
マンハッタンにあるケネス・レーンのジュエリーのショールームは業界関係者しか入れません。でも、もし入れたとしたら、素晴らしいファッションジュエリーを買えるうえに、セレブたちと鉢合わせするかもしれません。
ダイアナ妃、ジャクリーン・ケネディー・オナシス、オードリー・ヘップバーン、エリザベス・テーラー、ヒルトン姉妹、マドンナ、ニコール・キッドマン… ケネス・ジェイ・レーンのジュエリーに魅せられた有名人を数え上げたらきりがありません。彼のジュエリーが愛される理由は、着ける人の個性をより輝かせるからにほかなりません。レーンのビンテージ・ジュエリーは、クリスティーズやサザビーズなどのオークションで高値で取り引きされ、宝石並の値段で落札されたものもあるほどです。
ロードアイランド造形大学を卒業したレインは、1963年に彼自身のエレガントなファッションジュエリーのブランドを立ち上げ、現在では「最高のファンタジージュエリーデザイナー」と呼ばれています。
シューズのデザインを手がけ、当時は風変わりと思われたラインストーンを飾った靴が大人気となります。その後、ジュエリーにも手を広げ、天然石の変わりにカラフルなガラス、プラスティック、合成石を多用したものを発表し、40年間にも渡り名声は高まるばかりです。
レインが提唱しているのは、「シンデレラ哲学」。女性にはシンデレラの物語のような変身願望があり、ジュエリーを着けるのはガラスの靴を履くようなもので、ゴージャスなジュエリーは、ファッショナブルで楽しく、若くなったような気持ちさせてくれるということ。
「ジュエリーを装うには自分自身を見せることに自信を持ち、ジュエリーを恐れないことが必要」と定義します。例えば、真珠のネックレスを着けるなら、1本ではなくて8本着ける!
彼の熱心なファンの中心にいるのは、ファッション業界を動かしている人たちといっても過言ではありません。レインのファッションジュエリーは現在も世界中で多くの人たちに愛され続けています。