ロードクロサイト Rhodochrosite
鉱物名: ロードクロサイト(菱マンガン鉱)
モース硬度: 3.5~4
主な産出国: ペルー、アメリカ、アルゼンチン
宝石言葉: 愛情、情熱
ドイツ人はロードクロサイトのことを「ラズベリー・スパー」と呼んでいたそうですが、高品質で透明から半透明なものは本当に美しい宝石で、食べられそうに見えるほどです。ロードクロサイトはギリシャ語の「ばら色」から名づけられました。
通常なじみのあるロードクロサイトは半透明から不透明で縞模様のあるものです。違う方向からカットするとピンクと白が幾重にもかさなった輪の模様になります。時々その輪は波立つような形をしており、ベーコンに似て見えます。ロードクロサイトは通常、ビーズやカボションで販売されます。
ロードクロサイトは柔らかい炭酸塩(養殖真珠と同じ)です。酸や研磨剤には弱い宝石です。
ロードクロサイトは通常、銀、鉛、亜鉛、マンガン、銅などの鉱脈に沿って見つかります。何世紀にも渡って、採掘者は捨てていました。最高品質のロードクロサイトの産地はアルゼンチンで、そこでは13世紀にインカが働いていた鉱山が見つかったとのことです。これにより、ロードクロサイトは「インカローズ」と呼ばれるようになりました。
最も美しい宝石としてのロードクロサイトに透明なものがあります。その色は本当に美しく、ファセットを付けてカットされることもありますが、クリベージ(石の割れやすい面)があり、宝石自体が柔らかいので、宝飾品として着用するものではなく、宝石コレクターが観賞するものです。
パワーストーンとしては、身体の疲労を回復させ心身のバランスを調える、勇気や持続力を与える力があるとされています。また、愛や情熱の心を沸き立たせ増幅させる力があるとされている宝石です。