アイオライト Iolite

鉱物名: アイオライト(菫青石)
モース硬度: 7~7.5
主な産出国: ブラジル、ミャンマー、フィンランド、インド、マダガスカルなど
宝石言葉: 誠実・徳望・貞節・初めての愛・自立
アイオライトはギリシャ語で紫という意味の「イオス」が語源の宝石です。 鉱物学者は「コルディエライト」と呼びますが、これはフランス人の地質学者コルディエにちなんでの名前です。
多色性(見る角度によって、二色以上の色や濃淡が見えるもの)がある宝石なので、「ダイクロサイト」とも呼ばれていました。
アイオライトはスカンジナビアの数箇所で見つかっています。
その昔、バイキングはアイオライトの薄片を作って、偏光フィルターとして使い、濃い霧の中でも太陽の方向を知り正確な位置をつかんだと言われています。そのため、アイオライトはバイキングの羅針盤と呼ばれていました。この光学的な特徴のおかげで、レイフ・エリクソンが率いるバイキングは新世界から戻ることができたそうです。
アイオライトの多色性は宝石の中でも代表的なものです。上から見ると青紫、横から見ると茶色がかった淡黄色もしくは水のような無色なのです。これにより、アイオライトは「ウォーター・サファイア」とも呼ばれます。
硬度は7~7.5と高くないので、リングにはあまり向きませんが、宝飾品として使うには十分な耐久性です。宝石のカッターは、どの方向にカットすると最も美しく見えるかを考慮しなければなりません。正しくカットされた時は、パープルブルーの色が非常に魅力的な宝石です。
パワーストーンとしては、進むべき方向のヒントをくれたり、昔から伝えられる羅針盤のように、進むべき方向へ導いてくれると伝えられている宝石です。
アイオライトの産地は、ブラジル、ミャンマー、フィンランド、インド、マダガスカル、ナミビア、ノルウェー、スリランカ、タンザニアなどです。