アンダルサイト Andalusite
アンダルサイトは最初に発見されたスペインの地方「アンダルシア」にちなんで名づけられました。この宝石は2種類の形があります。
透明なアンダルサイトは茶色、緑、ピンクの色があります。ファセットカットされたものの中には、茶色かかったグリーンと茶色かかった赤が同時に見えるものもあります。このことからアンダルサイトは「貧乏人のアレキサンドライト」とも呼ばれます。アレキサンドライトが光の種類によって赤や緑に変化するのに対して、アンダルサイトは光の種類に関係なく両方の色が同時に見えます。主な産地はブラジルとスリランカです。
カイアストライトは半透明から不透明な変種で、白、グレイ、赤、薄茶色の地色に濃い色の十字が見えるものです。ギリシャ文字のX(エックス=カイ)から、この名前が付けられました。この十字は炭素の不純物で出来ています。もう一つの名前「マクル」はラテン語の「マクラ」から来ており、キズという意味です。主な産地はカリフォルニア、マセチューセッツ、オーストラリア、スペイン、ロシアなどです。
古代の人々は、カイアストライトには十字があるので神秘的な力があると思っていました。肌に付けると母乳が良く出るようになったり、傷からの血が止まるといわれていました。ジュエリーにして身に着けると熱を下げると思われていました。悪霊を追い払うとも信じられていましたが、今日でも幸運を呼ぶ宝石として多くの人が購入しています。