アパタイト Apatite

鉱物名: アパタイト(憐灰石)
モース硬度: 5
主な産出国: ブラジル、ミャンマー、メキシコなど
宝石言葉: ソフトな惑わし
アパタイトという鉱物は、他の多くの宝石と混同されてきました。アパタイトという名前の語源はギリシャ語の「アパト」で「惑わす」という意味です。アパタイトは透明から半透明、色合いは黄色、緑、青、紫、赤紫、ピンク、茶色、無色などがあります。間違われやすい宝石は、アクアマリン、ペリドット、アメジスト、フルオライトです。タンザニア産のキャッツアイ・アパタイトは鮮明な「目」が見えるので、キャッツアイ・クリソベリルと混同されます。
アパタイトはそのほとんどがコレクター用の宝石です。モース硬度は5で、宝飾品として使うには少し柔らかいです。はっきりとしたクリベージ(割れやすい面)はありませんが、欠けやすいです。
いくつかあるアパタイトの種類のうち、ハイドロキシアパタイト(水酸燐灰石)は誰にとっても、とても身近な存在です。ハイドロキシアパタイトは、生物の歯や骨を構成する主成分となっており、虫歯の治療や外科医療などにも利用されています。
アパタイトは宝石となるような品質(ある程度の大きさ、透明度、色、結晶の状態など)を持ったものはほとんど採れません。そのため小さな固体でも使用でき、様々な色やカットが採用できるファッション・ジュエリーとして主に利用されています。宝石品質で、宝石として加工されたアパタイトは、どれも美しい輝きを放ちます。
アパタイトは世界中で採掘されていますが、主な産地としては、ブラジル、ミャンマー、メキシコです。その他、カナダ、チェコ、ドイツ、インド、マダガスカル、モザンビーク、ノルウェイ、南アフリカ、スペイン、スリランカ、アメリカでも採れます。
アパタイトには、心の安定とともに自分に自信を取り戻す力がある宝石とされています。また、恋愛を見守り、相手との仲を深めることを促す力があるとされています。