ジルコン Zircon (12月の誕生石)
鉱物名: ジルコン(風信子石)
モース硬度: 6~7.5
主な産出国: タイ、スリランカ、ミャンマー、オーストラリア、ブラジルなど
宝石言葉: 名誉、私だけを見つめて
誕生石: 12月
中世の時代には、ジルコンは眠りを誘い、富・名誉・知恵を高め、災害や悪霊を追い払うと思われていました。ジルコンは12月の誕生石のひとつです。
ジルコンという言葉は1783年にスリランカ産の宝石に対して初めて使われました。この名前はアラビア語の朱色「zarkun」、もしくはペルシャ語の金色「zargun」が語源とされています。
ジルコンは多くの別名が存在する宝石としても知られています。「ヒヤシンス」という名前は赤茶色のジルコンに使われていました。「ジャーゴン」はスリランカ産のライトイエローからほとんど無色の宝石に使われました。400年以上もの間、無色のジルコンはスリランカの産地の名前から「マタラ・ダイヤモンド」として知られていました。熱処理をしたブルージルコンが初めて登場したときに、ティファニーの宝石専門家であったジョージ・クンツは「スターライト」という名前を付けました。ブルージルコンという宝石そのものには人気が集まりましたが、スターライトという名前は一般的にはなりませんでした。今日ではこれらの古い名前はめったに聞かれることはなく、ジルコンは単純に「色+ジルコン」で表記されています。ジルコンには、無色、ブルー、オレンジ、茶色、赤、緑、黄色など多彩な色のバリエーションがあります。主な産地はオーストラリア、ミャンマー、カンボジア、スリランカ、タイなどです。
ジルコンは最も比重(4.69)の高い宝石のひとつです。また、ジルコンの広範な色は、その希少性と比較的安いことで、コレクターには人気の高い宝石です。
ニューヨークのアメリカ自然史博物館には世界でも最大のジルコンのコレクションがあります。ここには、208カラットのブルージルコンが所蔵されており世界でも最大の大きさです。その他にも100カラット以上のブラウンジルコンもあります。