ジュエリー・宝石用語集 は行
パヴェ・セッティング Pave setting
道路に石を敷くように、小さなダイヤモンドを金属面に密集させて埋め込むセット方法のことです。
パリュール Parure
同じ素材やデザインなどの共通項を持つ複数のアイテムから成るセット物のジュエリー。通常は3個以上で、2個のものはドミ・パリュールと呼びます。
ファンシー・カラー fancy color
ダイヤモンドのなかには魅力的な色調をもったものがあり、ファンシー・ダイヤモンドと呼ばれています。ダイヤモンドの色調としてはブルー、イエロー、オレンジ、グリーン、ブラウン、ピンクなどがあります。
ファンシー・カット fancy cut
ラウンドブリリアントカット以外のカット形式のものをファンシー・カットと呼びます。マーキーズ、エメラルド、ハート、ペアーなどがあります。
フィリグリー Filigree
曲げたり繋いだりした細い金属線を金属の基盤に貼り、モチーフや装飾パターンを描いたものと、基盤を使わず金属線だけによるオープンワークのものがあり、技術は世界各地に点在します。カンティーユは前者が発展して洗練されたものです。
プリカジュール Plique-a-jour Enamel
七宝の裏面に基盤としての金属面がなく、ステンド・グラスと同じ状態で光線を通すものをいいます。多彩な色を問う加工としてみせるために、きわめて美しい効果を持ちますが、構造上もろいのが欠点です。
ブラッカムーア Blackamoore
アフリカ大陸の地中海沿岸に住む黒人の男女像をオニキスなどを使ってカメオに彫り上げたジュエリー。元々ベニスの特産品でしたが、16世紀から18世紀にかけて各地で作られました。
ブリリアントカット Brilliant Cut
ダイヤモンドの代表的なカットで、その輝きを最大に出すことを目的に考えられたカット。現在は上部のクラウンに33面、下部のパビリオンに24面のファセットを付けるのが普通です。
ヘアジュエリー Hair Jewelry
19世紀全体にセンチメンタル・ジュエリーの一環として英国で作られたもので、人間の髪の毛を編みいれたり、梳いたりしてデザインの一部に取り入れたジュエリーの総称です。
ペクトラル Pectoral
胸飾りのこと。板状のものを首の左右から下がる紐などで吊り下げて用います。エジプトのファラオなどが下げた古代のジュエリー。
ヘラクレスノット Heracles Knot
紐の結びをデザインとしたもので、2本の紐を曲げた部分を繋ぎあわせた形。ヘレニズム期のギリシャのジュエリーに多く見られます。
ベルエポック様式 Belle Epoch Style
19世紀後半の第三共和制から20世紀初めにかけてフランスで発達した上流階級の人々を対象とした優雅な形式のファッションのこと。ジュエリーではプラチナ使用による左右対称の典雅なものが多い。
ベルリン・アイアン・ジュエリー Berlin Iron Jewelry
19世紀初頭にフランスとの戦争の戦費に困ったプロシア政府が禁制品を供出させた大小に与えた鋳鉄製のジュエリー。ナポレオンが気に入り、工場ごとパリに移転させました。
ベルヌイ法 Verneuil process
フランスのベルヌイが1902年に発表した合成法で、酸水素炎中をアルミナ粉末などを落下溶融させ結晶を成長させる方法。
ボグオーク bogoak
アイルランドの泥炭地から採れる埋もれ木。普通は樫の木で表面は艶のある黒褐色。ジェットと同じく自由に彫ることができるので、ジェットの代用品としてモーニング・ジュエリーの素材に使われました。
ボヘミアン・ガーネット Bohemian Garnet
19世紀の中ごろからボヘミア地方で産出するガーネットを用いて作られたジュエリー。
ホルバイネスク Horbeinesque
ヴィクトリア時代後期、ドイツの画家、ハンス・ホルバインが余技で残したデザイン画に基づいて製作したと称して売り出したジュエリー。