ターコイズ Turquoise (12月の誕生石)
和名: トルコ石
モース硬度: 5~6
主な産出国: イラン、アメリカ、エジプト、中国、メキシコ
宝石言葉: 成功、繁栄
誕生石: 12月
ターコイズ(トルコ石)はその名前からトルコ産のように思われますが、トルコではこの宝石の産出はまったくありません。主な産出国は、イラン、アメリカ(アリゾナ州など南西部)などです。
ターコイズが最初に発見されたのはエジプトのシナイ半島。最古の宝石のひとつで、紀元前5500年のミイラの副葬品として発見されたことからも、それがうかがえます。ターコイズと呼ばれるようになったのは、トルコを経由してヨーロッパにもたらされた13世紀以降のことです。
多くの文化でターコイズは価値ある宝石として扱われてきました。例えば、アメリカンインディアンはターコイズの色は「空と海から盗まれたものである」という理由で、神性とパワーの印とみなしてきました。ターコイズの装飾品は富と階級の象徴とされ、ある部族では男性だけが、また他の部族では首長や年長者だけがターコイズを身に着けることができたそうです。アメリカンインディアンにとって特別な宝石だったのですね。
ターコイズの魅力は何といっても、スカイブルーの色合いです。その優しい色は緊張をほぐし、心を和らげてくれます。そのため、この宝石は古くから愛・癒し・幸運・友情などをもたらすと信じられてきました。また、ヒーリングストーンとして「あがり症」の治療にも用いられています。良質のものは「ペルシアン」と呼ばれ、その均一なライトブルーは「コマドリの卵の青色」と言い表されています。