オパール Opal (10月の誕生石)
鉱物名: オパール(蛋白石)
モース硬度: 5~6.5
主な産出国: オーストラリア、メキシコ、ホンジュラス、ブラジルなど
宝石言葉: 希望、幸福
誕生石: 10月
守護石: 蠍座
オパールの魅力は何といってもその虹色や玉虫色に輝く光の美しさですね。この光が反射・屈折してきらめく色の変化は「プレイ・オブ・カラー(遊色効果)」と呼ばれ、オパールの価値を決めるもっとも重要な要素となっています。「遊色効果」はオパールを構成する微粒子(シリカ)が光の干渉を受けて、斑点の色が変わり、青、緑、赤などカラフルな光を放つ効果のことをいいます。特に色の出方が多彩で価値のあるものを「プレシャスオパール」と呼びます。
オパールはボディカラーによって呼び名も変化します。白から乳白色のものは「ホワイトオパール」もしくは「オーストラリアオパール」、グレーから黒・青・緑のものは「ブラックオパール」、黄からオレンジ・赤のものは「ファイアオパール」もしくは「メキシコオパール」と呼ばれています。
オパールの語源はサンスクリット語のウパラ(宝石)です。古代にはオパールは聖なる宝石とみなされ、ローマ人は「キューピッドストーン(天使の石)」と呼んでいました。古代ギリシャ人はオパールを持っていると先見の明や予言の才能に恵まれ、病気から守ってくれると信じていました。シェイクスピアはオパールを「宝石の女王」と褒め称えています。
有名な作家サー・ウォルター・スコットの小説「ガースティンのアン」のなかで、オパールは不幸な主人公と運命をともにして滅び去っていく宝石として描かれています。そこからこの宝石は持ち主を不運にするという迷信が生まれたのですが、もちろん今ではそのような話を信じる人はいません。
マイナスなイメージがあるとするれば、オパールには水が含まれていて、それが乾くと加工中にとても割れやすいのです。デリケートな宝石ですので、他の宝石類と接触しないように保管してくださいね。また、火に注意してあげましょう。
オパールは様々な地域で産出されますが、最大の産出国はオーストラリアです。その他にはメキシコ、ブラジル、アメリカなどがあります。