Vol. 4 パロマ・ピカソ (1949-
偉大な芸術家を父に持つティファニーのジュエリーデザイナー
20世紀を代表する芸術家であるパブロ・ピカソの娘であるパロマ(スペイン語で鳩の意味)。彼女が4才のときに両親が別れましたが、彼女は1960年代半ばまで毎年夏は父親のところで過ごしました。ピカソの家は宝物とクズ(ピカソは捨てるということをしなかった)、風変わりな家具などで溢れていたそうです。
父親という大きな影に影響されないように、パロマは子供の頃から自分らしさをもつようにしていました。初めてした仕事はフランス映画での女優で、殺人を犯す伯爵夫人の役でした。その後、アルゼンチン人の映画監督・脚本家で後に彼女のビジネスパートナーとなるラファエル・ロペス・サンチェスと結婚。
香水の広告では世界中の注目を浴びました。その後、パロマはティファニーのためにユニークなジュエリーのデザインをしています。彼女は国際的なトレンドセッターであり、また完璧なスタイルの女性として知られています。
パロマは父親にサインを求めるファンたちに囲まれて20世紀最高の芸術家と暮らしたときの興奮を今でも覚えていると言います。「あの頃に父親と一緒に過ごした日々は私にとって、とても素晴らしいプレゼントでした。引き継ぐものがあるのは魅力的なことですが、自分らしいことをするのが大切です。」
これから彼女から生み出されるものは、やはりとても「オリジナル」なものであり続けるのでしょう。